【続】私は彼氏がキライです!?
今まで知らなかったアツを知って、本気で好きでいてくれていることが分かって、気付いた時にはアツは私の大好きな人になっていた。
未来なんて分からないことばかり。
この手帳を買って、この日にハートマークを書き込んだ時の私は、まさか自分たちの結婚式をあげる日になるなんて、予想もしていなかった。
「決まりだね。この日以外、考えられないね」
大好きな人のお嫁さんになるのは、女の子として生まれた私の憧れであり夢だった。
結婚式はキラキラした光の中で、みんなに祝福されて、自分がお姫様になれるイベント。
式をあげたい理由なんて、みんなに自分が幸せなんだって見てもらいたい、そんな風に考えてた。
だけど、この日を選んでくれたアツの気持ちに、結婚式がもっと大切で特別な意味を持つものなんだって・・・私はまたアツに教えられた。
「お前、最近泣いてばっかだなぁ〜」
幸せが体の中に収まりきらなくて、涙になって溢れてくる。
「アツが柄にもなく私を感動させるからぁ〜」
わんわん泣く私の横で、アツはおかしそうにブライダル雑誌をめくった。
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