【続】私は彼氏がキライです!?
大人になるって?
「コナミ、今日のお父さんの格好なかなかヤングだろ?」
普段あまり履かないGパンにお兄ちゃんからのお下がりのトレーナー。
まぁなかなかいい感じなんじゃない?
でも、“ヤング”って言っちゃってる時点でアウトだから・・・。
19歳の誕生日を2日後に控える11月最初の日曜日。
朝からお母さんと二人で本日の一大イベントの為にご馳走を作る。
と言っても、両親はまだ私とアツがこれから重大発表をする事を知らない。
当日は二人でお祝いしたいから日曜日はお父さんとお母さんで祝ってね?
そう言ってお父さんをお家に居させる作戦は見事に成功。
――ピンポーン
約束の時間ジャストにインターフォンが鳴る。
テーブルには完璧に出来上がった美味しそうな料理。
「アツくん来たんじゃないか?」
「多分。コナミが出る!」
パタパタ走って玄関のドアを開けると、緊張した面持ちでスーツ姿のアツが立っていた。
門まで駆け寄りコソコソ話す私達。
「お父さんいる?」
「うん」
「機嫌は?」
「まぁいい方だよ」
反対される確率と、承諾してくれる確率は、私の予想では半分半分くらい?
つまり、ハッキリ言って全然わかんない。
お父さんもお母さんも、アツの事は気に入っているし、将来的に結婚する事も賛成してくれている。
でも・・・お父さん過保護だから。
いざとなったら、“コナミはよそにやらんっ!!”とか言い出しそう・・・。
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