【続】私は彼氏がキライです!?
写真だけでは飽きたらず、今度はビデオを見せ出すお父さん。
『なるさわこなみ。きのうね、おふとんでおしっこしたら、ぱぱにおこられた〜』
またおしっこ!?
悪びれる事なくパンツ姿で走り回る幼き頃の自分の姿。
・・・お嫁に行けないっ!!
隣ではお腹を抱えて大笑いするアツ。
「お母さ〜ん!!もう止めさせてよっ!」
「え〜、いいじゃな〜い」
入学式、運動会、学芸会に音楽発表会・・・
少しずつ成長していく私を、こんな風に記録してくれていたんだね。
初めは笑って見ていたのに、だんだんしんみりとテレビの中の私を見つめる両親。
目を細めて、昔を思い出しているのか優しい眼差し。
「あーっアツだーっ!!」
「うわっ・・・」
6年生の運動会。
並んで座る私に、後ろから小さな石ころを投げるアツの姿がしっかりと映っている。
私が怒るのを面白そうに笑ってるまだ幼い顔をした生意気なアツ。
「アツ可愛い〜!!えーっこんな可愛かったっけ〜??」
この頃は意地悪ばっかりしてくるアツが大嫌いだった。
アツは・・・もう私の事好きだったんだよね?
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