【続】私は彼氏がキライです!?
小学校の卒業式の朝、少しおしゃれをしてカメラの前でポーズを取る私。
「・・・可愛い」
隣からボソッと聞こえた声に思わずアツの顔を見る。
愛しそうに見つめる柔らかい表情に、幸せな気持ちが胸に広がった。
お父さんたちにバレない様、テーブルの下でこっそり手を繋いだ。
『中学生になったら〜、ん〜彼氏作る〜!後、絶っ対倉橋と一緒のクラスになりたくないっ!』
繋いだ手にギューっと力が加わる。
私の願いも虚しく、見事に3年間同じクラスだったよね。
「お前達、仲悪かったのか?」
「まぁ思春期だったからね〜」
数年後、大嫌いな倉橋を大好きになって、初めて手を繋いで、キスをして・・・
倉橋のお嫁さんになりたいと心から願う自分がいるなんて、本当に不思議だね。
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