【続】私は彼氏がキライです!?
「これは未来の約束」
自分で言った臭いセリフに照れながら、アツは私の左手にはまる指輪を外した。
そして、なにもなくなってしまった左手の薬指に、新しい指輪をはめてくれたんだ。
大人っぽくてオシャレなデザイン。
なのに、まるで私の為に作られたんじゃないの?なんて図々しい事を思ってしまう程、私の指にピッタリ。
キラキラ光る指輪を見つめていると、ありがとうより先に涙が溢れ出した。
そっと胸に引き寄せて、アツが私を抱きしめてくれた。
「愛してるから。絶対守ってやるからな」
アツの背中に手を回して、何度も何度も頷いた。
お父さん
私、まだまだ子供だけど、
間違っていないよ?
私は絶対アツと結婚するよ?
その為に二人で頑張るから
ちゃんと見ていてね。
必ず幸せになるから。
必ずアツを幸せにするから。
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