魔法つかいになって憧れのアイドルと××
幸いハヤトは気付いてないみたい。


あたしはハヤトから見えない位置に隠れると、


コソッとトロロに話しかける。


「宙なんかに浮いたらダメだよ!ハヤトに気付かれでもしたら…」


「うん、今度から気をつける。それと、さっき黒い生き物がどうとか……っていうか、ユナちゃん…見えるの!?」


「見える…。ホラ、今も……あれっ、もうハヤトがいない」







そう言ったとたん…。


――バタン、ガチャッ。


という音が、玄関の方から聞こえてきた。


ハヤト…


出かけて行ったんだ!?


そっか。見送りは、いいって言ってたもんね。

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