魔法つかいになって憧れのアイドルと××
「小笠原さん……どうして、ココに?」


「えーっと。外の空気吸いたいなーって。ココ、気持ちーよね」


あたしは石田さんの方へ駆けより、フェンスにもたれる。


「……もうすぐチャイム鳴るよ。あたし…教室に戻るから」


石田さんはそう言うと、サッサと屋上から出ていった。







…チッ!!


もっとたくさん話して、ダークネスが憑いた根源を突きとめたかったのに……。


けどまぁ…


あたしも魔法を使えないし、今はこれでよかったのかな……。


そう思いながらボーっとしてると、視界の端に


コソコソ歩くふたりの姿が見えた。




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