魔法つかいになって憧れのアイドルと××
あたしがテレビの側に近づくと、キッチンからガタッという音がした。



そこには……腰を抜かしたお母さんが床に尻もちをついていた。



「あはは、お母さん。どうしたのー?転ぶなんて、ドジ~~」



あたしが笑ってるのに、お母さんの顔は引きつっている。



「こ……来ないで………」



「……え?なにかの冗談~?」



一歩近づいたら、お玉を投げつけられた。







「ユナはどこなのっ!?さっき学校から電話があったわ……。

そんな……バカな話があるもんですか。宇宙人に連れ去られたかもしれないだなんて……そんな……」


「お母さん、あたしだよ……ユナだよ?そんなのデタラメ……」



「学校中どこ探してもユナがいないって……。しかも、ユナがミラクル戦士に変わって……さっきテレビで色々やってたけど、ユナはアニメも見てないし、あんな動きができるわけないの」



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