魔法つかいになって憧れのアイドルと××
「俺は…ずーっとこうやって…お前を抱きしめてるだけで、幸せ」


「ハヤト……」


ハヤトの顔が、どんどん近づいてくる。


えっ…。


これは、


もしや………。






「…はっ、ハヤト」


「るせ…黙ってろ」


ハヤトはあたしを軽くニラむと、人差し指をそっとあたしの唇にあてる。


黙ってろ…って言われても!!


ドキドキしすぎて、あたしの心臓止まっちゃいそーだよ!?


「俺が出るまで、あと15分しかない。このまますぐ出てくか、それともこのまま大人しくしてるか……どっちだ?」


ハヤトは口の端を上げながら、あたしに問いかけてくる。


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