幕末オオカミ


「藤堂、兄に襲われた妹の気持ちを考えろ。
それきりにしてやれ」


「あ……そうか、ごめんね、楓」


「い、いえ……」



あぁ、ややこしや。


そうだ、まだ他の幹部には兄妹で通ってるんだった。



「口付けを受けた後は、首やら鎖骨やらを食われていた。
しかし、それだけだ。
見ていた俺が保証する」


「って、代わりに答えるな!!」


「うおぉ、やっぱ禁断の恋って、ドキドキすんなー!!」


「誰が禁断の恋なんてするかっ!!」



斉藤先生って、天然!?


で、藤堂先生は野次馬野郎ときたか……


頭痛い……


いくら強いからって、この人達が幹部で大丈夫かよ、新撰組……。


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