幕末オオカミ
と、帯に手をかけるのは原田先生。
あれ~、お代官様~!!
じゃ、ねえよっ!!
「せっかく結んだ帯とるな!!」
「おお、うなじだ、うなじ、久しぶり……」
「永倉先生っ!!
何ふんふんと匂いかいでるんですかぁ!!」
褒めてくれてるのか、遊ばれてるのか。
いや、遊ばれてる。完全に、遊ばれてる!!
「兄上、斉藤先生、助けてください!!」
三バカの防御壁の間から助けを求めると、斉藤先生が助けの手をのばしてくれた。
「あまり騒ぐと、他の隊士にバレます。お静かに」
さらっと言った言葉は、永倉先生と原田先生を凍結させた。
さすが、斉藤先生。
「しかし……」
「はい?」
「見違えたな。なかなかに美しい」
普通の顔で、斉藤先生はやはりサラリと爆弾を落とす。