幕末オオカミ


でも……


夕餉の前に、ちょっとでも会えたらいいな。


屯所では周りの目もあって、あまり一緒にいられないし……



「……うん、行こう」



気配は結局、屯所の裏の林からする。


あたしはそこまで、走っていった。


あー気持ち悪い。


我ながら、本当に気持ち悪い。


馬鹿みたい。


あたしって、こんな女だったんだ。


責任とってもらわなきゃ。


ねえ、総司。


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