幕末オオカミ


えぇ~……


照れが最高潮に達したからって、逆に怒るってどうなの?


なんという男……



でも。



「……ありがと、助けてくれて……」



まだ耳が赤いということは、本当に照れているということだよね?


ということは、本当に、いやらしい意味じゃじゃなかったんだよね。


しょうがない。


水に流してあげるとするか……。



「や……すまなかった」



あたしが素直にお礼を言うと、沖田も素直に、謝った。


と、思ったのに……



「そんな立派だとは、思わなかったんだ。
それを平らに潰せば、そりゃ苦しいよな……」



と、照れ隠しに余計なことを!!




< 72 / 490 >

この作品をシェア

pagetop