HANABI
コーヒーもケーキも本当においしくて、あっという間に完食。
沙智としばらく話して店を出た。
最後にお会計してくれたのもおばさんで、あの人はまた別のコーヒーを淹れてた。
その姿を見ながら店をあとにした。
「みーゆーちゃんっ!!」
「なによ、いきなり。」
歩きながら、沙智がニヤニヤして顔を覗き込んでくる。
「私はいいと思うよ。なんか実優も普通の女の子みたいで。」
「なにそれ、私はいつだって普通よ。」
「ふふふ‥まあ、また行こうよ、あのカフェ。」
「うん。」
沙智とは地元の駅でわかれた。