HANABI



人間なんてそんなもの。




いつもその言葉で片付けてきた。


何かあっても、ほーらねって感じで受け流してきた。




いつも平気なフリして‥。






でも本当は‥


本当は寂しくてしょうがなかった。





お母さんに、もっとあたしのことを見てほしかった。


弟と同じくらい、いや、弟よりも大事にしてほしかった。




あたしだけを見てくれる人がいてくれたら、


いつもあたしの味方でいてくれる人がいたら、


あたしのことを大切に思ってくれる人がいたら、




心のどこかで求めてたんだと思う。



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