HANABI
「だーかーらー!恋だよ、恋!!」
昼休み、お弁当を食べながら沙智に相談すると、あきれたように言われた。
「そんな、あたしが恋なんてするわけない。」
「実優~恋はするとかしないとか、そんなものじゃないよ?」
「でも‥」
「よし!今日また行こう、あのカフェ。決まり!」
てな感じで、あたしは沙智に連れられカフェに来た。
「いーい?あの人を見て胸がドキドキしたり、キュンってして苦しくなったら、それは恋だからね!」
「えっ‥う、うん。」
沙智がカフェのドアを開け、あたしはその後ろに続いた。