HANABI



「で?どうよ?」



沙智は分かりきったように、ニヤニヤして頬杖をついている。






「こ、恋‥したみたい‥。」


「やっぱりー!!」



沙智はすごく喜んだ。





「嬉しい!実優が恋なんて!」


「ちょっと、声大きいよ!」


「あっ、照れてる~!!」


「うるさい!からかわないでよ。」




あたしがあたふたするのを見て、沙智はますます楽しそう。





「話しかけてみたら?」


「無理だよ、そんなの!」


「なんで~?話しかけないと何にも始まんないよ!!」


「でも‥」





うだうだ言っていると、


「失礼します。」




あの人がきた。



< 22 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop