HANABI
それからしばらく沙智と話して、ゆっくりしてから店を出た。
あの人は相変わらずカウンターでコーヒーを入れてたけど、あたし達が店を出るときに
「ありがとうございました。」
って笑顔で言ってくれた。
その笑顔で顔が赤くなり、沙智にからかわれながら帰ったことは、言うまでもない。
沙智と別れて一人で歩きながら空を見た。
空にはもう、たくさんの星がでていた。
星空を見るのは好き。
すごく心が落ち着いて、ぼーっと何時間でも見つめていられる。
プラネタリウム見にいきたいなー。
そんなことを思いながら歩いた。