RUNA戦記Ⅳ~常若の国の秘密~










「どうして…。あんなに優しかったのに!!」




 ティカが小さく笑った。



「言っとくけど、私。アンタのこと親友だなんて思ったことないから。悲しくなんてないんだからね」



 …親友だって信じてたのは私の方だけだったんだね。



 私って、すごくバカ。



 一番、傍にいてくれたティカの気持ちにさえ気付けなかった。





「私…ティカのこと、こうなった今でも信じてる。だって…唯一無二の親友だったじゃない…」



 突き放されても、まだティカのことを信じてる自分が、心の中にいて…。






< 131 / 266 >

この作品をシェア

pagetop