RUNA戦記Ⅳ~常若の国の秘密~
「どうして…。あんなに優しかったのに!!」
ティカが小さく笑った。
「言っとくけど、私。アンタのこと親友だなんて思ったことないから。悲しくなんてないんだからね」
…親友だって信じてたのは私の方だけだったんだね。
私って、すごくバカ。
一番、傍にいてくれたティカの気持ちにさえ気付けなかった。
「私…ティカのこと、こうなった今でも信じてる。だって…唯一無二の親友だったじゃない…」
突き放されても、まだティカのことを信じてる自分が、心の中にいて…。