RUNA戦記Ⅳ~常若の国の秘密~









 ルナは、その場に座り込んだ。


「ルナ!」



 ゲルブの声で振り向く。


 刹那、ルナはゲルブの腕の中にいた。



 どうしよう。この腕に—差しのべられた腕に、すがりたくなってしまう。


 甘えたくなって…泣いてる心が、止まらなくて。





「私は、信じてたのに。ティカのこと、大好きだったのに〰〰」






 ゲルブの胸に顔を埋めた。涙が、止まらないよ。









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