RUNA戦記Ⅳ~常若の国の秘密~






「うーん、透遁よりかは簡単だと思うよ」




 まだ、十二歳のティカとルナが、丘の上で喋っている。



 もう暗いんだから、早く谷に戻ればいいのに。




 十六歳のルナは、過去の二人をにらみつけた。




「ね、やってみてよ」



 ティカが言った。




「いいよ」






 幼いルナが、メダルを握りしめ、呪文を唱える。












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