RUNA戦記Ⅳ~常若の国の秘密~











 振り向く。


「イヴァン!?」


 ルナが、驚いたような、でも警戒した声で。


 赤髪を後ろでひっつめて結んだ、目の鋭い少年。間違って人間になってしまった狼のような雰囲気の彼。


「久しぶりー」


 ルナの言葉に、イヴァンはニッと笑い、こっちに向かって歩み寄ってくる。


「何してたのよ、このバカッ」


 ティカはイヴァンを睨んだ。

「あぁ、そのこと。話したいのはやまやまなんだが、今度にしよう。長ずぎて、ゆっくり話してやる時間がねぇんだ」


 ?

 時間?










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