RUNA戦記Ⅳ~常若の国の秘密~








「ンだよ…こっちは眠いってのに」




 ゲルブの不機嫌そうな声に、ルナは上体を起こした。



 
 衝立を見ると、ゲルブに迫るティカのシルエットが映っている。




 どうしたのかな?




「ねー、寒いんだけどー。温めてよー」


 硬直。


 ルナは口をテで覆い、そのまま動けなくなってしまった。



 少ししてから、ゲルブがベルトを外す音が聞こえてきた。



 まさか、ゲルブ…ティカを受け入れたとか?


 良かったね、ティカ。







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