RUNA戦記Ⅳ~常若の国の秘密~
「うぅ…ゲルブのせっかちぃ…」カナテがいじけた。「…二回とも、ティカがいなかったろ?もしかしてティカがいないといけねぇのかも」
ンなあほな。
「まさか」
「もし、本当だったら…?」
カナテがニヤニヤして。
何を狙ってやがるんだ、コイツ。
「何もしねぇよ。千歩譲ってそうだとしても、何でティカなんだ?別にアイツ、世紀の天才魔女でもなけりゃ、特別かわいいわけでも、アランに選ばれたわけでもねーじゃん」
カナテが唸る。
「ま、今夜は無理にでもあのバカを連れてくか」