RUNA戦記Ⅳ~常若の国の秘密~
カナテが。首を捻りながら。
「え、知らないの!?あの、ミリアさんの娘なのよ、ルナは」
ティカが、目を真ん丸にして、叫ぶ。
「マジで!?あの、天才魔女の!!?すげぇよ、ルナ!」
カナテが興奮しているのか、頬を紅潮させて。
「ェヘン。ルナ、とっとと説明しろよ」
ゲルブ、完全にご機嫌斜め。
「この輪は、妖精が夜、踊りを踊るための印なんだよね。この中で寝ちゃうと、一晩中、妖精と踊らされちゃうの」