RUNA戦記Ⅳ~常若の国の秘密~












 ……!!


 輪の中に、妖精はいなかった。


 ぼんやりとした光を放つキノコは、まさに夜光虫。



「何、これ…」



 三人にせかされ、立ち上がる。



「多分、王の館に続いているんだ」




 カナテが、誇らしげな笑みを浮かべて。




「つまり、夜中にならねぇと、道がわかんねェってこった」




 ゲルブが、爽やかな笑顔で。






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