プレシャス・ラブ ♪
一章:家庭教師が家に来た♪
放課後、私は担任に呼び止められた。

「その、髪の色はどうにかならんのか?」

「ん~。まだ飽きてないからなぁ~。じゃ、また明日~」

そう言うと、私は走った。

そして、廊下から階段に入る角で振り向いて担任に手を振る。


「さよなら~!」



別に、校則が厳しい学校じゃない。

だから、逃げたって大丈夫!


ただ、進学校で真面目な人ばかりの学校だから、髪の毛を染めていても派手な色にする人は余りいない。


私の鮮やかなグリーンの髪が、チョットだけ目立つみたい。



そして、耳には3つと2つの両耳で5つのピアス。


クラスでは、外見だけは浮いた存在。


友達いるし、外見だけね。


外見だけ~。



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