プレシャス・ラブ ♪
俺は風呂場を出ると、いつもの普段着に着替えた。

耳にピアスをして、腕にブレスを付ける。


スミレに、黒スプレーしてた髪もばれちゃったし、素がばれてるスミレに隠す必要もねぇよな。



「ユタヤ、お前の弁当もチン♪しておいたぞ!」


「ありがと」


グラスに氷を入れて、皆のドリンクを作っている一志は、やけに楽しそうだ。


部屋には、聞いたことのない曲が流れている。


俺のCDじゃない。


「一志のCD?」


「ちげぇよ?恵チャンがさっき買ったやつ。」


「へ~。」


CD買いたいとか言ってたけ。

買ったんだぁ~。


俺、スミレの事ばかり考えすぎてて、スッカリ忘れてたよ…。



初めて聴く曲にしては、耳に入ってきやすいテンポのいい曲だ♪


それにしてもスミレが部屋に居るのって、変な感じだなぁ~?

恵チャンと話をするスミレの横顔。


可愛いんだけどなぁ…。





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