たとえ人類が滅びようとも
昼休みの運動場。
野球部が昼練をし,男子は制服のままサッカーをしている。
一年生の女子は元気よく鬼ごっこをしてと賑わっている。
そんな奴らを遠目で見つつ溜め息をつくと、
「冴,どうかしたの?」
早苗が問いかけてきたが
「別に」
と答えその隣を見た。
隣では周りの雑音など無視(いや,聞こえてないだろう。)し読書に没頭中の螢。
僕らは大抵この3人で行動している。
と言うか,他の誰とも余り話さない,話す必要がないと思っている。
何かあれば向こうから声をかけてくる。
それでいいと思う。
昼休みになると,図書室かこの運動場へと繋がる階段に溜まっている。
そこでたわいもない話をして時間を過ごすことが日課だ。