ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「俺も……。
心優なしじゃ生きられない」


あったかくて。


情熱的で。


それでいて優しい声が、あたしの心と体をほわんとさせる。


「こんなに、手に入れたいと思った女は……。
おまえが初めてだ」


髪を撫でる指が、心地よくて。


とろんと……まぶたが自然に閉じた。


そこに……五十嵐くんの甘い声が落ちてきた。
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