ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
ムードがないって、呆れられた!?


口をバババッと両手で抑えて、目をガバッと見開くと……。


「バカ。
んなに、緊張すんな。
かわいすぎて、意地悪したくなんだろ」


目の前で、片手をひざに当てて屈んだ状態の五十嵐くんが……。


あたしに向かって、ひとさし指を突き出していた。


「つーか、こんなところで、キスなんかするわけねぇだろ」


「……え? え? え?」
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