ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「でも、心優が。
俺とすげぇキスしたいのは、よくわかった」


ニヤリと意地悪く細められる切れ長の目。


「でも、あともう少し、我慢できるか?」


大人が子供に聞くような……。


あたしを気遣う五十嵐くんの声。


それから……。


ポンポンと、あたしの頭に乗せられる大きな手。


それは、もちろん、あやすように、あたしを納得させるように動いた。

< 197 / 420 >

この作品をシェア

pagetop