ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「ふーん、わかった。
今度は用意しといてやるよ」


五十嵐くんはペットボトルをテーブルに置きながら、そんな言葉を口にした。


……と思ったら、今度は……。


「つか、心優。
なんでおまえ、疑問系?」


クスクス笑う笑顔で、肩をクイッと抱き寄せられた。


「余裕なさすぎ。
んなかわいいとこ見せられたら、理性も飛ぶ」


からかうような声と、ぽふぽふぽふっと頭を撫でる優しい手。
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