ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「だからおまえには、必要なんだよ。
俺のものって、確実にわかる印が」


「……え?」


「他のヤツ等はもちろん、おまえにも」


「…………」


「おまえが誰のものか、きっちり、わからせてやるために」


指にひっかけたペンダントをギュッと握って……。


「おまえは、誰にも渡さねぇ」


五十嵐くんは、熱くかすれた声でそう言った。
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