ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
“約束ってなに?”


そう聞き返そうとして、ちょこっとだけ首を傾げるあたし。


そんなあたしの頬を、愛おしそうに撫でながら……。


「心優。
イヤなら、俺から離れろ」


五十嵐くんはそんな言葉を、甘い吐息とともに吐き出した。


「……え?」


「我慢も、とうに限界だ」


そんなことを言いながら、斜めに顔を傾けて……。
< 284 / 420 >

この作品をシェア

pagetop