ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「4……3……」


カウントダウンをする声は、ものすごく低くて、それからちょっぴりかすれてて。


あたしはさっき、五十嵐くんが言った言葉の意味を考えた。


『おまえとの約束、守れなくなるだろ』


『心優。
イヤなら、俺から離れろ』


そう言って、あたしに5秒くれた五十嵐くん。


その証拠に……。


「……2……」
< 286 / 420 >

この作品をシェア

pagetop