ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
弱虫じゃないって、証明したかっただけなのに。


ひとりで、あの高さから飛ぶなんて……。


本当は、ものすごく怖かったのに。


それなのに……。


「なんで……。
なんでそんなにあたしを嫌うの?」


褒めてもらえないことが悲しくて、あたしは涙声になりながら、五十嵐くんを見あげた。


「弱虫じゃなかったら……。
好きになってもらえるかもしれないんでしょ?」
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