ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「だから、んなヤツは、懲らしめるしかないだろ?」


そう言いながら、フッと口元を歪ませた。


「さぁ……。
涙が枯れるまで、泣いてもらおうか?」


ニヤッと意地悪い笑顔を浮かべて、順番待ちの列にあたしを誘い……。


「今日本で一番怖いと言われている、この建物の中で、存分に」


五十嵐くんは、ひとさし指を中に向けた。


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