ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「バーカ。
諦めろ。
つか、観念しろ。
俺を怒らせた罰だ」


「……え?」


「覚悟しろって言っただろ?」


順番待ちの列の中。


あたしを背中からすっぽり覆うように抱きしめながら、五十嵐くんはあたしの耳元でひそひそ囁く。


「……っ」


みんながたくさんいるところで、そんなことをされると……。


耳にあたる五十嵐くんの息に……いつもよりもドキドキする。
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