ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「もう、なにがあっても放さないって言っただろ?」


強くて、熱くて、それから……甘い瞳。


「おまえは、もう……。
一生、このままだな」


クスクスっと笑いながら、あたしの後頭部を2、3回ポンポンと撫で………。


五十嵐くんは、あたしのドレスをちょこっとつまんだ。


「諦めろ。
それは、おまえが選んだ運命でもあるんだから」


そう言いながら……。


五十嵐くんは、あたしの頬に、軽く小さなキスをした。


「……な?
俺のお姫様?」

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