ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
男子高校生の……特権!?
――コホッ、コホッ、コホッ……。
わざとらしい咳払いの音。
それに続く……。
「いい加減にしてくれないか。
そのラブシーンは、いったい、いつまで続くんだ?」
木に寄りかかり、あたし達から視線をはずした玲央くんの冷たい声。
「……っ」
そう……そういえば!!
玲央くんも、五十嵐くんと一緒に……。
あたしを捜しに来てくれたんだった!!