だから俺を好きになれ


「わ、私!
しつこい人は嫌い!!」


だから離れてと言わんばかりに睨んでみた。


すると、苦い顔しながらもしぶしぶ離れていく。


……効いた?


フェンスから手が離れて、ついに解放された。


…逃げるなら、今だ!



「ってことで、じゃ!!」



「…あ!てめっ!」


あいつが振り返った時には、私はすでにドアを開け放って、屋上をあとにしていた。







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