だから俺を好きになれ


「ほら、早くしろよ」


と、私を急かす。



どこかから、かすかに人の話し声も聞こえてきた。




く…悔しい。

なんで、こんなヤツの言うことを聞かなければならないんだ。


でも、早く離れないと人がくるし…



くそぅ…!



私は、下唇を噛み締め、アイツに顔を向けた。




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