だから俺を好きになれ


ワ゛ーーー!!

だから、近づくなぁー!



「雪菜」

「っ!」


耳もとで囁かれ、思わずビクッとなる。


なんとかコイツから逃げようと身をよじるけど、後ろの壁と両脇につかれたコイツの手に阻まれる。



「…ッ、離してっ」

「だから、俺の名前呼べよ」


「さっき呼んだじゃない!」


「覚えてねぇ。
それに、俺は馬鹿でもへんてこりんでもねぇ」


覚えてんじゃん!!



< 75 / 94 >

この作品をシェア

pagetop