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カチャカチャ
お皿とスプーンがあたる音がひびく
「お父さん、俺ね今度のサッカーの選抜のメンバーになれるかもしれない」
龍太が言う
「兄ちゃんオレだってハンドボールの大会に出れるもんね!」
一輝が言う
「俺のほうが凄いし」
「オレだって」
「俺!」
喧嘩するなよこのくらいで……
「ほーらあんた達喧嘩しないの!」
お姉ちゃんが言う
「音羽姉ちゃん、 だって龍太が……」
「音姉俺は悪くない一輝が悪い」
ったくめんどくさいな
「二人ともうるさい、あたしは食事中だ」
「姉貴は黙ってて」
「羽唯姉ちゃん、龍太が悪いー」
ギャーギャー
「はいはい、二人とも謝って」
さすがお姉ちゃん喧嘩両成敗!!
「ごめん……龍太」
「ごめん」
よかった、仲直りして
って喧嘩の間お父さんはなにをしてたの?
「ごちそうさま」
食べ終わってるし!!
あたし達はまだ半分くらいしか食べ終わってない
カチャカチャ
「あっそうだ、お姉ちゃん」