あなたのぬくもり

「私帰る。冗談ですよね?」

「…。」

「私今生理だし…そういうの好きな人とヤるものだし。」

「じゃ、尚更いいじゃん。今しても妊娠しないじゃん。」

「妊娠しないわけじゃないし、やめて。」
「やってみなきゃ分かんないじゃん。」

「千夏が好きなんじゃないの?」

「好きだけど俺相手にされてないからいいや。不満解消させてっ。」

「やだ…他の人としなよ。」

「真夜はこういうのしたくて俺に会ってくれたんじゃないの?」

私は先輩が何を言ってるのか分からなかった。

「違う。私は恋愛相談聞いてって言われたから来たの、前から相談聞いてたし。」

「ヤりたかったんだろ?合意の上だし。」

そう言って私のズボンと下着を脱がしはじめ、抵抗したが叫ぶことしかでき無かった。

「やだってやめてよ」

私はずっと「やめて」と言った。

だが先輩は止めなかった。

「いれるから。」

そう言って先輩はいきなりソレを私の中に入れた。

「っ…。」

私はその日「ハジメテ」を奪われた。

ハジメテだったから出てる血なのか、生理の血なのか分からなかったが下腹部が痛くて仕方がなかった。

それからどれくらい時間が経ったのだろう。

先輩は私の上から退いた。

私は動けるようになって直ぐ様、車から飛び出し家へと走った。

それと同時に逃げるように先輩は去っていった。
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