あなたのぬくもり
どしゃ降りの中、私は家へ向かった。

家へつくと着替えずに部屋で座り込んだまま動けなかった。

その時私は、恐怖と不安と後悔でいっぱいだった。

私はニュースでやっているような、レイプにあうわけがないってずっと思ってた…。
でも、レイプされた…これってレイプだよね?私合意してない…そうずっと考えて頭がぐちゃぐちゃだった。

警察に言わなきゃ…
私妊娠してないよね…?
どうしたらいいの…?
怖いよ…。

私は誰かに助けてほしくて、女の先輩に電話をしようとした。

でもその時、非通知で携帯が鳴った。

私は怖かったが切れる気配がなかったので怯えながら電話にでた。

「はい…?」

「真夜、俺だけど。」

その声に私は固まった。

「先輩?」

「ああ、さっきはごめんな」

「…。」

先輩は優しい声でそう言ってきた。

でも、私は何も言えなかった。

許せない…。

「…あのさ、さっきのこと誰にも言うなや、言ったら俺何するか分かんないから。それにホイホイ会いに出てきたお前が悪いし、少しは人を疑った方がいいよ。」

そう先輩は笑いながらいって電話を切られた。

人を疑った方がいいよ…その言葉を聞いて後悔に襲われた。

先輩とは前に男友達に紹介された人で名前以外何も知らなかった。

私が子供で誰でも信じちゃうから、だからこうなったんだ。

私が悪いんだ…。

私、汚れちゃった?

私は涙が枯れるまで泣いた。

< 8 / 17 >

この作品をシェア

pagetop