白球の彼方~君に託した夢~
俺が雛菊の方を見ると、雛菊は顔を真っ赤にして何か言いたそうに口を開けたままだ。
可愛い、なんて思っちゃう自分が何だか恥ずかしい。
雛「ち、違うって!入学式に遅れるなんて変わった人だなーみたいな。」
「変わった人だとさ。」
海斗は俺を見てニヤニヤ笑ってる。
『なら雛菊だって同じじゃねぇか!』
そうだ。
雛菊だって遅刻したって言ってたもん
雛「何か顔赤いよ?翔也君って面白いねぇ!」
『お!面白くない!』
俺は必死に抵抗してるつもり…なんだけど、
どうも雛菊のペースにはめられている。
だらしねぇなー俺。