白球の彼方~君に託した夢~
「美愛ちゃん何やってんだ?」
声の正体は雛菊だった。
何やら先生と話してるようだ。
そして話しが終わると雛菊は満開の笑顔を見せた。
「おい2、3年集まれ!」
先生に言われ先輩達は不思議そうな顔で先生に駆け寄る。
「今日から新マネージャーの雛菊美愛ちゃんだ。皆仲良くしてやれ。」
「え!?マジで美愛ちゃんなったの!?」
海斗が驚きを隠せない、といった表情でこちらを見る。
『らしいな。』
「あんな可愛いマネージャー他の学校からも狙われるぞー。
先輩と付き合ったりして!オーマイガ-!!」
海斗の一言で胸が締め付けられた感じになる。
なんだこれ…?
心臓が燃えるように熱いし、鼓動が速い。
付き合う??
狙われる??
俺には関係ない事だ…
なんて心を落ち着かせる。
誰が誰と付き合おうと俺には関係ない。
俺にはバットとグローブが全てなんだ、多分。