白球の彼方~君に託した夢~


「監督、私から一言いいですか?」
「ん?あぁ」


雛菊はいつものビー玉みたいな目を鋭くさせた。


「ここの野球部に入ったからにはマネージャーだって容赦しません!
絶対にあんた達が全国制覇するまでアタシは満足しないからな!!!」



雛菊の話しを聞いていた人ほとんどが間抜けに口を開いていた。


もちろん俺も。




あの雛菊が


あの雛菊美愛が



人が変わったように変な話し方をしたんだ。



驚かない訳がない。




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